さて、カンボジア旅行記ブログ3日目その2です。
ホテルで休憩した後は、ベンメリア遺跡に向かいます。
シェムリアップの町からは少し離れていて、
車で1時間半から2時間くらいです。
ちょっと時間がかかりますが、これはこれでいい感じでした。
シェムリアップの町にいると、カンボジアも結構発展してるなぁ
って思ってたのですが、
やはり、そこから少し離れると、様子が変わってきますね。
道も、車が通るところは舗装されていますが、
田舎のあぜ道みたいに、その横は土がむき出しになります。
そして、家も、シェムリアップはビルみたいな建物が多かったですが、
はなれた所の民家になると、
木造で一階が高床みたいに高くなっていて吹き抜けになってる家が多いです。
その一階部分には、家畜を飼っている家があったり、
休憩スペースになっている家があったり、
カンボジアの人はハンモックが好きらしく、
ハンモックで寝ている家があったり、いろいろでした。
こういった郊外の様子を見るのもなかなか面白いですね。
さて、そんなこんなで、ベンメリア遺跡に到着です。
これが入口。
中へと進んでいきます。
奥の方へと進んでいくと、、、、
先に見えてきます。わかりますか?
そう、このベンメリア遺跡は、
まだ修復作業が始まっていないので、
崩壊した状態のままになっているのです。
完全に崩れた状態の遺跡です。
これはどうして、こんなふうに完全に崩れているのか?
ガイドさんに聞いたところ、答えは、
ミサイルです。
内戦の時に、攻撃のミサイルが、中央塔にあたって全部が崩壊したそうです。
カンボジアはもともと、地震の少ない国なので、
石を積んであるところは、接着剤的なものでくっついているわけじゃなく、
ただ積んであるだけのところが多いそうです。
だから、ミサイルがぶつかった衝撃で、そのままきれいに崩れたそうです。
中には一応、こんなふうに通路はあるのですが…・
ガイドさん曰く、まだ修復もされていなくて、
だれも管理していないので、
どこを歩いても自由だとのことです。
そして、ガイドさんは、こっちへ行きましょうと・・・・
こっちって笑
石しかありませんが苦笑
しかし、この石のところをぐいぐいと進んでいきます。
すると、ココに到着します。
ココが、この遺跡の一番の見どころ。
この崩壊した遺跡の具合と、真ん中にそびえたつ大きな木。
どこかで見たような感じがしませんか?
この風景がジブリ映画「天空の城ラピュタ」の
ラピュタのモデルになったといわれています。
(言われているだけで事実かどうかは知りませんが)
確かに、なるほどーと思させる迫力があります。
そして、さらにずいずいと奥に進みます。
時には、ちゃんと遊歩道を歩き、
時には、石を乗り越え笑
どんどん進みます。
こんな感じで、素晴らしい出来のレリーフも普通に落ちています。
すると、ガイドさんが、「頂上まで行きます?」というので、
せっかくだから、行きましょうと答えたら、
じゃあ、
ココを登りましょう! と言われました苦笑
しょうがないのでアスレチックのように登ります。
登った結果、石しかありません笑
しかし、登りながら感じたのは、
もしかしたら、この登っている石の山の中には、
アンコールワットのような素晴らしいレリーフや
造形物があるのかもしれないということ。
おそらく修復が始まると、柵が作られたりして、
こんなに登ったり触ったりはできないはずなので、
今しかできない、貴重な体験をしている気がしてきました。
登るだけじゃなくて、下に下がることもあります。
ココの中に入ると・・・
こんな感じでダンジョンのようになっています。
そして、ダンジョンを抜けると・・・
ココが遺跡の中心。
本来なら、ここに王の遺体が眠って墓になる予定だったそうだ。
王様が病気になり、死にそうになった時、
急いで自分の墓として、このベンメリアを作らせたそうだ。
しかし、実際にはその後病気は治ったため、
この遺跡には、王様は眠っていない。無人の墓だそうだ。
その王様の棺が投げ捨てられている。
しかし、無人(笑
どうやら、後年、盗賊が墓荒らしに来た時に、
何も入っていないので腹を立てて捨てたらしい。
そして、帰り際、遺跡の建物から外に出て、
もう一度ベンメリアを振り返ってみると、
この風景。
非常に美しい。
正直、ラピュタの舞台とか言われても、
それほどでもないかなぁと思っていたのだけど、
ココの場所から、見上げた、ベンメリアの風景は、
今回のカンボジアの中でで一番だった。
青空に向かって枝を広げる大木。
そして、その根元に崩壊した遺跡。
微妙なバランスと、美しさ。
すばらしい。
実際、このベンメリアは修復すると、
アンコールワット以上になるのではないかと言われている。
しかし、現在のところ、まだ修復の予定は立っていない。
ガイドさんが言っていたのだけど、
「これを作るのに数年かかった。
しかし、これを壊すのは一瞬だった。
でも、またそれを修復するのに数年かかる。」
そう壊すのは簡単なんだよね。
また、いつの日か、
この遺跡が修復された時には、
ぜひ見に来たいと思う。
その時は、あの石の山を登ったんだぜって自慢しよう笑
つづく。
アンコールワットの彫刻 | ||||
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